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Skarocksteady Soundsystem

音楽と写真と暮らす毎日

北炭幌内炭砿布引坑 扇風機 

布引 扇風機 001
いったん外へでて位置関係を確認してみると
どうやら少し上部に位置するあの建物に連結しているようだ。
直接繋がる道はないので藪漕ぎをして登ってみよう。



布引 扇風機 002
あたりには碍子みたいなものが散らばっていた。
電線もついたままだ。
入口は南京錠がかかっているので窓から潜入する



布引 扇風機 003
内部には心得がたくさん貼ってある。
坑内で働く男たちの命を握る重要な仕事だからだろう



布引 扇風機 004
運転手各位
扇風機運転の際は・・・・・・


布引 扇風機 005
本沢地区の原動機室にあった
原炭ポケット1000ビンの図の字に似ている。



布引 扇風機 010
運転台のレバーは錆ついて二度と動くことはない。



布引 扇風機 006
届け出してある旨の木札か
札鉱保炭届扇第190号






布引 扇風機 007
バケツには未だ液体が入っている。
当時のものだろうか?



布引 扇風機 015
各機械類にも手書きの注意書きが書かれた札が下がっていた





布引 扇風機 012
窓の下には
これまた運転には危険をともなう機械類が。





布引 扇風機 011
計器類も黙ったままだ。



布引 扇風機 009
扇風機本体
錆びがすごい。かなり大型な本体だ
圧倒的な存在感で怖くなる。





布引 扇風機 008
この本体の裏側には人間の糞みたいなのがたくさん転がっていた。
キツネだろうか。近くにはそれくらいの動物が通れそうな
穴があいている。




布引 扇風機 014
外の雨は土砂降りになってきている。
薄暗い室内だ。弱い光が使われなくなった機械類を
寂しく照らす。





布引 扇風機 016

11月28日

菊池

異状認めず

…そして
この日より巡廻板が更新される
事も無く
閉山を迎えた。
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北炭幌内炭砿布引坑 斜坑 

布引 斜坑 001
奥に向かって左手のほうに遺構が見えたので向かうと
川が足下1mに流れています。
泥で隠されたボロボロの橋を渡った対岸には密閉なしで斜坑が口を開けていました・・・
足元に散らばるコンクリートがもしかしたら
密閉されていて崩れた残骸かもしれません




布引 斜坑 002
これいいんでしょうか?
斜度はもの凄いです。レールらしき軌道が漆黒の闇に右に曲がって消えていきます。
ある程度まで滑りながら降りてみましたがあまりの恐怖で
途中で引き返しました。耳を澄ますと闇の方から水の流れる音が聞こえています。





布引 斜坑 004
恐怖と興奮で酸欠になりながら先へ進むと
怪しげな通路があります。中腰ですすんでみると




布引 斜坑 006
ちがう斜坑の側面に出ました。
これは密閉されていてガス抜きの処理がされています。


布引 斜坑 005
斜坑をよく見ると上部にも穴があいており見たことのない形状です。
上部の穴の先をたどって後ろを見上げてみると



布引 斜坑 007
この変な形状の穴に向かっています。
内部を見てみます



布引 斜坑 008
どうやらまた暗闇にすすんでいかないとならないようです。
しかもおどろおどろしいし。





布引 斜坑 009
白い柱を境に右と左に部屋が分かれているようです。
とりあえず鉄梯子のしっかりしている左を登ってみます。





布引 斜坑 010
予想はしていたが闇だ。
少しだけ光が漏れているのでそこに向かってすすんでみます。
ある程度進んだところで足の感触がコンクリートから鉄に変わりました。
さらにもう一歩進んだところで足先に崩れる感触が。
どうやらこの鉄板の下は空洞になっているみたいです。
軽く叩くとコーーーーーンと下の方で響いています。
軽いパニックで引き返し右側の部屋に入ることにしました。





布引 斜坑 011
わざわざ下に降りるのもあれなので
真ん中の白い柱を抱くように右の部屋へ
・・・・しかし右側の部屋も同じでした。
グラグラしていて今にも踏み抜きそうだ
意を決し錆びた鉄板の上を少しずつ
少し進んだ先には



布引 斜坑 012
・・・!?
穴が開いている。
見たくなかったのですが、
足下はかなり深い濁った水が溜まっていてプール状態に
なっているようです。





布引 斜坑 013
そこで見たものは
巨大な扇風機の羽だ。
やはりあったのです。



何十年という年月を超えて。











北炭幌内炭砿布引坑 風洞トンネル 

布引 風洞 005
北炭幌内炭砿布引立坑風洞トンネル
平成元年閉山前は排気立坑として使用。風洞トンネルを建設した。
現在も入り口は残っていますが、藪が深く、確認できるのは秋~春にかけてのみです。
熊の出没に注意が必要です。
(そらち産業遺産と観光より)




布引 風洞 002
壁だと思っていた外周の一部に穴が空いています。
近づいてみることにします。


布引 風洞 003
苔にびっしり覆われていますが、やはりトンネルのようです。




布引 風洞 004
入口には針金が何本も張り巡らされています。
これもアートの残骸らしいのですが、今は
水木しげるのゲゲゲの鬼太郎の世界となっています。





布引 風洞 006
入ってみると二股になっており片方は土砂で埋もれており閉塞間近となっていました。
念のため土砂を登りましたが脆く崩れてしまいます





布引 風洞 007
もう片方は遠くに光が見えるので空いているようです。
地面は水没していて出口の穴が水面に映りこんでいます。




布引 風洞 009
内部から壁面を見てみるとしっかりとしたブロック積みで損傷はさほどない印象
出口方向から差し込む光によって見えたブロックに
古のロマンを感じます。




布引 風洞 008
側面には何かの為の穴が開けられています。
この穴は立坑方面に向いて空いています。





布引 風洞 010
出口には排気扇風機があった台座と鬱蒼とした藪が広がっています。
巻揚室からは高低差があり藪があるうちは発見も困難かと思います。


布引 風洞 011
怖いです。
風洞内も高低差があり奥の方からは光が洩れていません。
この位置へは
林道の布引の入口の横に上に向かう道がありますので
適当なところで藪こぎをするとアクセスは良好です。
ですが恐怖の木の梯子をわたらないとなりません



布引 風洞 012
出口を背に来た道を引き返して探索を続けます。
風洞内に足音が反響している・・・。