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Skarocksteady Soundsystem

音楽と写真と暮らす毎日

築別坑 斜坑 

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羽幌炭鉱 築別坑 斜坑
年月を重ねながら地底への坑道は山中に
今なお眠る







築別 斜坑 006
さて前回坑口浴場の記事を書いたがその浴場から耳を澄ませば川の
音が聞こえてくるはずだ
その川の対岸の斜面に坑口が口をあけています。
(ちなみに夏~冬までは激藪のため発見できず)





築別 斜坑 011
見えてきました
雪解けのこの時期は深い汚泥に足をとられ非常に歩きづらい
対岸といっても汚い泥の道が向こう側に渡してくれるが。
水量の多い川に滑落しないように気をつける






築別 斜坑 004
近づいてみるとかなり大きい坑口という事がわかる。
夏季は藪により非常に困難を極めるということは想像に難しくない
密閉はされていないようなので入ってみよう





築別 斜坑 012
冬の間にできた氷筍が少しづつとけはじめているが
まだ残っていた。
解けた水が再度地面で凍り、足元は非常に滑る。






築別 斜坑 010
壁から滴ってできた氷柱はまだかなりの大きさを保っている
隧道によく見られる光景で
高松ズリ捨てや奔別の隧道でもおなじ光景にでくわした









築別 斜坑 007
1ヶ月くらい前はもっと凄かったのではないだろうか
凍ったりとけたりで氷は白く濁っている
折ったりしないように氷の上を進む






築別 斜坑 009
数年前に坑口を密閉していたブロックが散乱している
その奥にはなんともいえない感触の土だ
支保工と上部には隙間ができてしまっていた
さらには支保工が錆びてきていて
少しずつ歪んできているようにも見える









築別 斜坑 013
更に奥へ
写真の奥で土砂による閉塞が確認できたが
潜入はここまでにする
布引坑
ように足を滑らせたら落ちてしまうような傾斜ではないが
単独で最奥は心細いので。







築別 斜坑 014
幻想的だ
山中を歩くにはもう汗をかくような季節だが
地底への入り口はゆっくり時間が進んでいる
季節限定の素敵な光景をかみ締める







築別 斜坑 015
外が見えてきた
雪と泥だらけの
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羽幌炭鉱 羽幌本坑 操車場 

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操車場内は驚くほど静かで暗闇が支配している
だらしなくぶらさがった看板が取り残されていて
さみしかった




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トイレがぼんやりと映し出されている
閉山して数十年ずっとこのままでいる
手前の便器は人為的に破壊されたものだ
なぜこのような事をするのだろうか








羽幌本坑 010
出坑口
ヘッドライトで照らしてこの明るさだ
壁に年月がにじみ出ている
本日は何人の人間がここを訪れたのだろう







羽幌本坑 012
安全灯室
木のすのこでバリケードされている 横には椅子も立てかけられている
充電をするための部屋で絶対火気厳禁となっています


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安全灯という割には色々な使用についての注意事項があった
坑内で大惨事にもつながるため 蓋を開けるなという細かい指示が書かれている


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出勤簿を差す場所
名前が書かれたカードがそのまま差され放置されている
更新されることは2度とない
どこかのブログで落ちていたカードを差しなおしておきました
と書いていた記憶があったため
ぼくも足元を確認しておきましたが落ちているカードはありませんでした





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こちらも名前が残っている
閉山が決まる前に閉山の噂が出回ってしまい
多くの人がここを去ってしまったという記録が残っている
真っ暗なこの場所は
ヘッドライトが束の間の過去を映していて
本当にさみしかった



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さて問題の階段ですが今回訪問時は
ついに上りました
壁に鉄板で鋲うちしてあり折り返しのバランスだけでこの階段は
階段という見た目をなんとか保っています
溶接部分は錆に侵されていて手すりは空中に倒れこみ
ぶら下がっていました
2階まで上ったところで上から朽ちた鉄が降ってきました。
その瞬間から
どうしても上る事ができませんでした。


未来永劫
この先を知ることは
僕にはできませんでした





羽幌炭鉱 羽幌本坑 

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いよいよ立坑へ向かいます
枯れた木々と曇り空が不穏に渦巻いている





羽幌本坑 010
操車場に連結する様々な遺構が木々の間から見えており
これは階段だが途中でぶった切られている。
地中からの咆哮が聞こえるようだ





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途中には横坑があり水没している
三脚をさしてみたが結構な水深があり
余計な水没は避けたい
水没していない方の横坑にすすんでみる





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横坑の通路の奥には
高さのばらばらの坑がありどの穴も操車場へと続いているようだ。
首くらいの高さがありここもやはり水没していた
奥からはザーという水の流れる音が聞こえている





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こちらの通路も水没しているが奥には氷柱が見える
時期は5月である
人知れず冬を過ごしたこの場所も
ゆっくりと春を迎えようとしている




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さらに上部に移動し5mはあろうかというコンクリートの枠の上を注意しながら渡る
目指すはあの口をあけている内部だ
最悪の事態を想定してルートを決める





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下を見ると氷の浮かんだプールになっている
歩くたびに破片が落ちるが結構深そうだ
螺旋状になったシューターみたいなものが確認できる






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張り出している木にこの身を任せてよじ登ろうとしたが
危険すぎるので手を伸ばして穴の中を撮影すると
コンベアの起動らしきものが見えた





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羽幌本坑 002
操車場入り口にはこのような看板が散乱していた。
先ほどの穴はこの付近まで続いており地中に潜っていった





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いよいよ立坑直下へ
操車場内へ入ってみよう
なんとも不敵に聳え立っているではないか
いざ中へ