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Skarocksteady Soundsystem

音楽と写真と暮らす毎日

羽幌炭鉱 初夏 

羽幌 012
羽幌炭鉱(1935~1970)
築別川・羽幌川上流一帯に羽幌本坑、上羽幌坑、築別坑から形成される
志免炭坑と同じ塔櫓捲式の立坑櫓が羽幌炭坑のシンボル。(wikiより抜粋



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築別鉱業所ホッパー内部 もうすでに素敵な様相が

夏も本格的に始まる頃 この日の2日前に「じゃ下見がてら行きますか」ということで軽く向かいました。
道道を川沿いに上っていった時点で嫌な予感はしていたのだが見事に鬱蒼と茂る草に
飲まれています。



羽幌 010
林道から上を見上げてみる。草と木の隙間から何とか確認できる。
大自然に飲まれていく。
そんな所に居る。楽しい
羽幌 011
ホッパー脇に山に登る形で何となく道があり上っていくと立抗への入り口が。
虫対策に被っているフードのおかげでこの時点で顔からは多量の汗が滴っているが
下半身はハーフ丈という西海岸スタイル。 

羽幌 005

羽幌 006
立抗櫓内部を行き来する為のエレベーター。廃色に染まっています
最後に配線を切ったのかむき出しである。開かない扉の向こうに人間が乗る箱はあるのだろうか?
そもそも下に行くのか上に行くのか?
最後の人を降ろし扉が閉じられる。 そして電気が通わないようにする
妄想はつきない。



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真っ黒になった炭坑夫の汚れを流す浴場 光が差し込む。
誰も居ない。光が幻燈で頭の中に映し出す。やはり妄想はつきない
こんな写真を撮りたいなって昔からずっと思っていた。
羽幌 009
その窓には鉄格子が。 内部と外部の対比がよいね
外には季節という時間が進んでいる。中はあの日から止まっている




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入浴心得が貼ってあった
皆様が便利なように備え付けた備品を持って帰るな

羽幌 007
基本的に木だ。木の割れ目から覗いてみる
これは放棄してからのものだろうか
内容は物々しい
字体に時代を感じる。
ん、どこかで見たような・・・・・・
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軌道みたいなもの


羽幌2 002
飽きない。
陰鬱な感じが無い
夏もいいもんだ。


築別の炭住へむかいます
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walk away 


marie pierre(1978)uk loversrock
切ないねぇ 聴いてのとーりUK80sの音です
ProducerはDennis Bovell
Trojan Love Affair(LP)
Dennis Bovell British Core Lovers(CD)
などにて聴けます!
Dennis BovellのCDは貴重な長尺mixで収録ですが
思いっきり針音入ってます。

それにしてもよいメロディ。

美唄バイオセンター 富士食品(株)  

ska 006
美唄バイオセンター 富士食品(株)


いや全く知りませんでした。
コンクリートが素敵な感じに廃です。
チェーンを一跨ぎ広大な敷地にこの世界。
周りは住宅街
放棄した日から
完璧に時間が止まっています



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そして全てをぶち壊すかのような
この所業。だいたい車あるよね。
誰の仕業だ 俺だ
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タイルがくるよね
 とにかく横に長いんです
この手洗い場の規模から見てもかなりの収容人数かと思われる。
遠くの廊下から談笑しながら集まってきたのだろう


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いずれ土に返る。何物も
自然の力は凄い。
光 水 微生物
そしてコンクリートの遺跡と化するのだ

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この椅子の主ももう居ない
誰も居ない建物の中でこいつだけは何かを主張していた
椅子の影が寂しい

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哀愁
こういうガラス見なくなった。
在りし日と同じように
人間が眩しくないように太陽光をまろやかに吸収する。
でももう誰も居ないんだよ・・・





敷地内にあるポール
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当時の用途は知らないが
今の役目は
人々がここを忘れてしまわないように
ずっとここにいるよ


今日はひどく不穏な空だ・・・。

恵山モンテローザ 

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恵山モンテローザ(1988~1998年)
幼少期の頃、朝7時半位から8時半くらいのあいだに
CMがやっていた記憶がある。
その時はもちろん現役なわけでそれから20年近くたった今
ついにやってきました。
どうなっているかも知らずに


戸井線を横目に見つつ
北海道のモンテローザこと恵山へ
結構な坂道を右へ左へ
まずここに来るまでの道の幅員が狭い
送迎バスを通す気なし
近くの駐車場ではバスの運転手が侵入者を監視しています



そんなこんなでたどり着いてみると


バブル臭満点の下品な装飾が細部にわたって施されていました。涙
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まずこれ
アフロディーテか?これだけで十分廃墟への道確定
どうしようと思ったのだろ

「いやあ取り合えず豪華で」

「中世風に」

「金閣寺もいれとくか」
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はい大きな鍋で
なんか作っていたそう この鍋の下部にはコンロを入れる空洞あり
山だし調理中に虫入りまくりだなこれ 汚いし

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げんなりしつつ中へ
フロント。なんか新しいんだよな
退廃した美しさがない。


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経営陣たちが夢を語ったジオラマ。夢は大きいほうがよいぞ

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懐かしいジョージアオリジナル。
今も当時もこれ飲んでいると若干バカにされるのは変わらずだ笑
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これはホテル内にあったクラブのポスター
間違いなくこの女性はいなかったでしょ。断言できる
白いワイシャツを腕まくりしたスポーツ刈りのオバハンがレーザーディスクのカラオケを
自在に操るのが目に浮かぶ
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ダメ・・・すべてが新しすぎるのだ。
はるばる道南まできてこれかい。 IMG_0356.jpg
あああ・・・
ここまで遠かったんですよ
メリーゴーランドの馬たちの残骸はどこへ?
大涅槃像はどこへ?
スズメバチの巣しかないよ?
金龍寺ってなんだ?





悔しかったので
近くの道にある
防火水そうをすがる思いで
開けてみたらそれは奇麗なブルーの水でした
あぁぁ
帰りは函館によっておいしいハンバーガーを買おう
焼鳥弁当を食べて帰ろう きっと裏切らないはずだ。
有名ラーメン店は見事に残念でしたがね


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帰り際
ふと振り返ってみたらあの像の野郎
笑ってやがる
ヒヒヒ

Introducing 

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昔から写真を撮っていた
こんなに続くと思っていなかった。
物心ついた時から古いものが好きだった。
レコードだって50年前のオリジナルを血眼になって探している
古い音像や古い映像が強烈に心に残っている。
手にするカメラだってもう少しで30年物だ
色鮮やかで画質の良いプリントが好まれる時代に粒子の粗い黒白が大好きだ


夕陽や朝焼けが好きだった。
夕焼けや花を撮っていた時この男に出会った。
何かが変わった
そして黒白の世界に飛び込んでいった。

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いつの時も写真を撮りに行く時 同じ趣向の人間がいつもいたもんだ
この写真を撮った方で歴代3人目だ
そしていつしか撮る対象は古き時代の遺物と変わっていった
獣、虫、山や森 それを乗り越えた先には
ひっそりと忘れ去られて佇んでいる。  今この時間も
完璧に朽ち果てるまで・・・


今日も
人々が放棄した地に入っていく
素敵な音楽聴いて
くだらない話しながら

ちょっと昔に会いにいってくるわ