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Skarocksteady Soundsystem

音楽と写真と暮らす毎日

苔の洞門 


How Deep Is Your Love
Tsuyoshi Kawakami&His Moodmakers/Rocksteady




olddays 003
メモリの最奥にあった日付は
2013年10月20日





olddays 002
車でかけていたのがこの曲だ
ちょっと切ないホーンがちょうど合っていたと思う






olddays 001
秋が好きだとよく言っていた
気がする

olddays.jpg
写っていた写真が色あせていたので
自分の中で都合よく色をつけた



olddays 005
昔の事のように感じる秋の日
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築別坑 斜坑 

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羽幌炭鉱 築別坑 斜坑
年月を重ねながら地底への坑道は山中に
今なお眠る







築別 斜坑 006
さて前回坑口浴場の記事を書いたがその浴場から耳を澄ませば川の
音が聞こえてくるはずだ
その川の対岸の斜面に坑口が口をあけています。
(ちなみに夏~冬までは激藪のため発見できず)





築別 斜坑 011
見えてきました
雪解けのこの時期は深い汚泥に足をとられ非常に歩きづらい
対岸といっても汚い泥の道が向こう側に渡してくれるが。
水量の多い川に滑落しないように気をつける






築別 斜坑 004
近づいてみるとかなり大きい坑口という事がわかる。
夏季は藪により非常に困難を極めるということは想像に難しくない
密閉はされていないようなので入ってみよう





築別 斜坑 012
冬の間にできた氷筍が少しづつとけはじめているが
まだ残っていた。
解けた水が再度地面で凍り、足元は非常に滑る。






築別 斜坑 010
壁から滴ってできた氷柱はまだかなりの大きさを保っている
隧道によく見られる光景で
高松ズリ捨てや奔別の隧道でもおなじ光景にでくわした









築別 斜坑 007
1ヶ月くらい前はもっと凄かったのではないだろうか
凍ったりとけたりで氷は白く濁っている
折ったりしないように氷の上を進む






築別 斜坑 009
数年前に坑口を密閉していたブロックが散乱している
その奥にはなんともいえない感触の土だ
支保工と上部には隙間ができてしまっていた
さらには支保工が錆びてきていて
少しずつ歪んできているようにも見える









築別 斜坑 013
更に奥へ
写真の奥で土砂による閉塞が確認できたが
潜入はここまでにする
布引坑
ように足を滑らせたら落ちてしまうような傾斜ではないが
単独で最奥は心細いので。







築別 斜坑 014
幻想的だ
山中を歩くにはもう汗をかくような季節だが
地底への入り口はゆっくり時間が進んでいる
季節限定の素敵な光景をかみ締める







築別 斜坑 015
外が見えてきた
雪と泥だらけの
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羽幌炭鉱 羽幌本坑 操車場 

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操車場内は驚くほど静かで暗闇が支配している
だらしなくぶらさがった看板が取り残されていて
さみしかった




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トイレがぼんやりと映し出されている
閉山して数十年ずっとこのままでいる
手前の便器は人為的に破壊されたものだ
なぜこのような事をするのだろうか








羽幌本坑 010
出坑口
ヘッドライトで照らしてこの明るさだ
壁に年月がにじみ出ている
本日は何人の人間がここを訪れたのだろう







羽幌本坑 012
安全灯室
木のすのこでバリケードされている 横には椅子も立てかけられている
充電をするための部屋で絶対火気厳禁となっています


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安全灯という割には色々な使用についての注意事項があった
坑内で大惨事にもつながるため 蓋を開けるなという細かい指示が書かれている


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出勤簿を差す場所
名前が書かれたカードがそのまま差され放置されている
更新されることは2度とない
どこかのブログで落ちていたカードを差しなおしておきました
と書いていた記憶があったため
ぼくも足元を確認しておきましたが落ちているカードはありませんでした





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こちらも名前が残っている
閉山が決まる前に閉山の噂が出回ってしまい
多くの人がここを去ってしまったという記録が残っている
真っ暗なこの場所は
ヘッドライトが束の間の過去を映していて
本当にさみしかった



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さて問題の階段ですが今回訪問時は
ついに上りました
壁に鉄板で鋲うちしてあり折り返しのバランスだけでこの階段は
階段という見た目をなんとか保っています
溶接部分は錆に侵されていて手すりは空中に倒れこみ
ぶら下がっていました
2階まで上ったところで上から朽ちた鉄が降ってきました。
その瞬間から
どうしても上る事ができませんでした。


未来永劫
この先を知ることは
僕にはできませんでした





羽幌炭鉱 羽幌本坑 

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いよいよ立坑へ向かいます
枯れた木々と曇り空が不穏に渦巻いている





羽幌本坑 010
操車場に連結する様々な遺構が木々の間から見えており
これは階段だが途中でぶった切られている。
地中からの咆哮が聞こえるようだ





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途中には横坑があり水没している
三脚をさしてみたが結構な水深があり
余計な水没は避けたい
水没していない方の横坑にすすんでみる





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横坑の通路の奥には
高さのばらばらの坑がありどの穴も操車場へと続いているようだ。
首くらいの高さがありここもやはり水没していた
奥からはザーという水の流れる音が聞こえている





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こちらの通路も水没しているが奥には氷柱が見える
時期は5月である
人知れず冬を過ごしたこの場所も
ゆっくりと春を迎えようとしている




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さらに上部に移動し5mはあろうかというコンクリートの枠の上を注意しながら渡る
目指すはあの口をあけている内部だ
最悪の事態を想定してルートを決める





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下を見ると氷の浮かんだプールになっている
歩くたびに破片が落ちるが結構深そうだ
螺旋状になったシューターみたいなものが確認できる






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張り出している木にこの身を任せてよじ登ろうとしたが
危険すぎるので手を伸ばして穴の中を撮影すると
コンベアの起動らしきものが見えた





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羽幌本坑 002
操車場入り口にはこのような看板が散乱していた。
先ほどの穴はこの付近まで続いており地中に潜っていった





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いよいよ立坑直下へ
操車場内へ入ってみよう
なんとも不敵に聳え立っているではないか
いざ中へ







羽幌炭鉱 羽幌本坑 事務所 

001 (2)
ホッパーの脇を上っていくと
最初に現れる建物が物凄い見た目だ。
夏の間は歩く場所が制限されるが季節のタイミングによっては全く世界が変わる
この角度も夏には見られなかったものだ




羽幌本坑 005
壁という壁は無くなってしまっている
一階部分は苔がびっしり生えていて
所々はコンクリートの上に植物がたくましく育っている。




羽幌本坑 004
側面を遮る物が何もないこの階段を上ってみよう
この階段よく見ると支えが無くコンクリートの強度だけで上に伸びている
毎回上っているが足がゾクゾクする。
上りきった左側が事務所になっておりその上下各階に部屋が存在する。
ドアは錆びていて開かない




羽幌本坑 007
登ったところから見下ろすと複雑な構造をしているのがわかる。
落ち着いて建物の左側に進んでいける道を模索する
階段に目を奪われ進んで行きがちだが
1階部分の奥のほうに事務所側にアクセスできる階段があるので
そちらに進むことにする







羽幌本坑 006
ちなみに階段を登った先には羽幌のシンボル、運搬立坑が見える
木々に埋もれており自然の驚異を感じさせる。
レールを真ん中につるはしが2本のマーク






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壁のいたるところはコンクリートがはがれ落下しており
頭上に鉄線1本でぶら下がっていたりする。
本日はヘルメットを着用していない。






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閉山後かなり時間が経過している。
それ故独特の味わいが生まれるが崩壊の時までの時間も間違いなく経過している。
廃物件で失われた建物が何個あるだろう
いずれはこの建物に入っていた事が不思議に思える時がきてしまうのだろう






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階段は最奥にありちょうど中間に位置する場所に到達した。
まずは上階の方へ進んで行ってみよう。
階段には手すりがあった形跡がある。





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事務室があった
字体・・・素敵である。
時代を感じる






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事務室は残留物は机だけとなっている。
2面に窓があり明るい事務所だったに違いない。
今は光が寂しいだけだが





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木製の机 こんなの見たことないが昔は当たり前だったのか
伸縮する木材は立て付けの問題があり
職人技で仕上げられたのだろう。








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事務所からも運搬立坑が見える。
窓の枠にはスライドさせる取っ手(枠)がついている。
小さい時の家の窓にもついていた。
古い建物を訪れると色々な記憶が蘇る






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屋上へ
屋上は道道方面へ面しており景色がよいが
本日は悪天候で相変わらず気持ちの悪い雰囲気が漂う
屋上から道道を見ていたが殆ど車は通っていない
軽トラがホッパー脇に止めていた我々の車に警戒してスピードを
落としているのがわかる。僕はそれを一部始終見ていた





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屋上からはホッパーやシックナーなども見える。
シックナーは汚くよくわからない事が多いので
毎回採用にならない。






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近隣住民に屋上に上っている奴がいると
通報されてもめんどくさいので
階下へ向かう
壁がおどろおどろしい





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便所は時代を映す
もちろん汲み取り式でここの蓋は木製の便所蓋であった
壁が無機質で暗い






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下のとある部屋には神棚が残されている
無事故繁栄を願った神棚も傾き無残にも朽ち果てていた。












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黒板には切なくも
詩がそのまま残されていた。







貴女と私を逢わせてくれた
南通りに灯がともる
さよならなんか
したくない
焼尻天売も
霧の中
港羽幌の
恋の夜












羽幌本坑 炭住 

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羽幌本坑 炭鉱住宅
夏場は殆ど確認できないが雪解け時期には強烈な印象をもって
その姿をさらしていた





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横に2棟 奥に6棟ぐらい並んでいた記憶があるが
奥のほうは木々に埋まっている




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食い荒らされた動物の肉が散乱していて
げんなりした




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同じような建物が並んでいて見所はないが
ここの強烈なインパクトはどこの炭鉱住宅にも勝る





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かろうじて玄関が残っている住居があった
ゴーストタウンという名にふさわしい





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現在この地区は誰も住んでいない
人口0人
かつてはここにも暮らしがあった

羽幌炭鉱 上羽幌坑 

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前述したホッパーの横には何らかの穴が口を開けていた。
軽く水没していたがかなり奥まで続いているようだ。
這ってでもしないと進めない高さだ







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ホッパーの周りには上方からの水の流れがあり、何かがありそうだ。
急峻な崖だが泥まみれになり登ってみる。
ホッパーが上から見える。結構な高さまで登ってきた





039.jpg
このホッパーは木製のところまでよく残っているが、
ホッパー上部の施設はやはり自然に朽ちてしまっていた。






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辺りを見渡してみるとそこは浴場となっていた。
基礎と湯船が山中に今も残っている。
時は流れた。
そしてこの場所は取り残された






035.jpg
タイル張りの1時代前の浴槽だ。
大量の鹿の糞があたりに散らばっている。
前回の訪問時もそうだがここ上羽幌では必ず水没する。






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サッポロ リボンナポリンの空瓶が落ちている。
お風呂上りには爽快だろう。
僕が6歳くらいの頃、親戚と集まるときには必ずといっていいほど
団欒に並べられた。30年も前になるがそれ以来の
リボンナポリンの瓶だ




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浴場から崖に向かって左側に向かって視界が開けている。
あきらかに道があった様相でこんな時はだいたい何か発見する。
画像で伝わるだろうか、雨が降っていて薄暗く
薄気味悪い場所だった。首からさげた鈴だけがチリーンと
寂しく鳴っている。








041 (2)
進んでいった行き止まりにやはり坑口はあった。
2つ並んでおり非常に状態は悪い。
この坑口の数m上部にも何かの基礎があり
坑口に近づくものを監視している






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左側の坑口
左手の山から土砂が流れてきており1/3ほど埋没している

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右側の坑口
扁額、ポータルとも装飾はごっそり落ちており、
足元に残骸が散らばっていた
山中にかつての穴は朽ち果て眠る。









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ホッパー、坑口地帯から小学校跡地方面に向かう途中
煉瓦が藪の奥に一瞬見えたので渡渉して確認に向かう。
規模は小さいが幌内の風洞に似た感じだ。






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建物内部は行灯?みたいな物が放置されていてこれはもっと後の時代のものだろう。
扇風機の台座みたいなものは確認できないが壁には大きな穴が開いており
更に隣に連結する施設があったと想像する。






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洞状になっているが右側は穴が開いており建物にはここから入った

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洞状の一部を壊してその煉瓦を地下にもぐっている側の坑口に隠すように
塞いであった。
しかし上部が開いているので這いつくばって穴に
潜る。






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左に折れながら地中に穴は進んでいるが
すぐに土砂で閉塞していた。
この遺構についてはよくわからなかったが
ここで断念した。