北炭幾春別炭鉱 錦
2013/09/26 Thu. 15:05 | 奔別・幾春別 |

幾春別炭鉱(1885年開坑~1957年廃坑)
開坑当時は幾春別川右岸に直立する炭層に坑口を設け採炭していたが坑道も深部になり
その集約・効率化を図るため立坑が掘削された。
錦立坑は1919年に立てられ櫓高10m深さ195m コンクリート円形で作られた
現存する立坑では北海道最古になります(案内版より)

錦立坑櫓前景
左上部に北炭の社章が残っているが写真のコントラスト高いためつぶれています(笑)

櫓に連結する建物内部から。
シルエットでみるそれはとても美しい。

内部は廃色に
こころ踊る 数年前訪問したときは鹿の糞だらけでした。
いまは後述する事情によりきれいになっています。
櫓を結んだ機械があったと思われる箇所には1メートル弱の溝がありますが
今は柵が設けられていて安全です。

横にある施設。
煉瓦つくりとなっており
ここも以前に来たときは藪に半分埋もれかかっていたと記憶します
中はやはり鹿の糞が山盛りになっていました

数年前訪問時は
錦立坑跡と書いた木の看板があって
その看板が示している先は藪で踏み分け路がわずかについており
ぬかるんだ坂を上ってたどり着きましたが
現在は階段もできており地面には一面の赤い砂が
敷き詰められており景観は良いです。
あれ?3ヶ月前には無かった階段できてる。
階段を上ると自分と同じくらいの(30歳代中頃くらいか)兄さんが夢中で写真を撮っています
すると近づいてきて
「こんにちは市職員の者ですが」と
賛否両論あったらしいですがここを色んな人に見てもらいたくて整備したということです。
確かに古い建物の中に真新しい柵が張り巡らされている
というのは興ざめな部分もありますが
やがて自然に倒壊していくといった点
危険箇所に無理して入って怪我をしてそこが厳重になってしまう
もしくは取り壊されてしまう
といった点からもこれはこれで間違いじゃないのかもしれません。
今の時代 責任の所在やらがうるさく叩かれるつまらない時代ですから。
数分談笑した後
「写真撮って若い人にも広めてくださいねっ」て言われて
アップするのに数ヶ月かかりました(笑)
そして数ヵ月後坑口を見に訪問

錦坑口はこの立坑入り口の斜め向かいに散策路沿いにあります
ここは特に整備されてません
ぬかるんだ急斜面を2段階降りると硫黄臭とともに出現します
けっこう滑りますが一段階目まではヒールの女性でも降りれました
その先を降りるまでは無理らしいです(笑)

やはりレンガ造りの為かしっかり残っています。
扁額もきれいに残っています
コンクリートで密閉されてますが坑口よりのびる
溝からはすごい勢いで冷泉が流れています。
廃坑口 煉瓦 青い水 緑
過去のものが自然に飲まれていく
そんな光景を見れるのは
今の時代を生きている特権だ。
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