築別坑 斜坑
2014/05/16 Fri. 19:51 | 羽幌 |

羽幌炭鉱 築別坑 斜坑
年月を重ねながら地底への坑道は山中に
今なお眠る

さて前回坑口浴場の記事を書いたがその浴場から耳を澄ませば川の
音が聞こえてくるはずだ
その川の対岸の斜面に坑口が口をあけています。
(ちなみに夏~冬までは激藪のため発見できず)

見えてきました
雪解けのこの時期は深い汚泥に足をとられ非常に歩きづらい
対岸といっても汚い泥の道が向こう側に渡してくれるが。
水量の多い川に滑落しないように気をつける

近づいてみるとかなり大きい坑口という事がわかる。
夏季は藪により非常に困難を極めるということは想像に難しくない
密閉はされていないようなので入ってみよう

冬の間にできた氷筍が少しづつとけはじめているが
まだ残っていた。
解けた水が再度地面で凍り、足元は非常に滑る。

壁から滴ってできた氷柱はまだかなりの大きさを保っている
隧道によく見られる光景で
高松ズリ捨てや奔別の隧道でもおなじ光景にでくわした

1ヶ月くらい前はもっと凄かったのではないだろうか
凍ったりとけたりで氷は白く濁っている
折ったりしないように氷の上を進む

数年前に坑口を密閉していたブロックが散乱している
その奥にはなんともいえない感触の土だ
支保工と上部には隙間ができてしまっていた
さらには支保工が錆びてきていて
少しずつ歪んできているようにも見える

更に奥へ
写真の奥で土砂による閉塞が確認できたが
潜入はここまでにする
布引坑の
ように足を滑らせたら落ちてしまうような傾斜ではないが
単独で最奥は心細いので。

幻想的だ
山中を歩くにはもう汗をかくような季節だが
地底への入り口はゆっくり時間が進んでいる
季節限定の素敵な光景をかみ締める

外が見えてきた
雪と泥だらけの
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おまけ
途中寄った春の炭鉱住宅は今まで見たことのないほど全貌を現している

真ん中の通路から奥に向かって左棟は白い色をしている
完全にゴーストタウンだが各住居の窓から誰かに監視されている気がしてならない

右棟は薄赤い見た目をしている
前人たちの記事で全景をよく撮られるのは左棟、
内部の写真を掲載しているのは右棟となっている。
あまりヒトが訪れないためか
奇妙な泣き声の鳥が絶えず大声で僕を警戒している。
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