栗山トンネル
2014/09/13 Sat. 03:19 | 廃墟 |

。1990年(平成2年)に栗山 - 栗丘駅間の下り線にある栗山トンネルが崩壊したため、旧上り線を用いた単線での運行となったが、トンネルはそのまま復旧されず放棄された(旧上り線は大部分で残存しており、車窓からも確認できる)。
(wikiより抜粋)

昔のある日に見つけたトンネルは変わらずに同じ姿をして今もそこにあった。
人の手から離れた瞬間からかなりの速さで朽ちてゆく
この日はそんな記憶を頼りに夕張からの帰り道をを国道234号に決定した。
ここを撮っている方は断然夕暮れが多いが
この時間も夕暮れ、すべての条件がそろっていた。

隧道へはこの明り取りの部分から進入する。
国道のパーキングの真横に明かり取りの部分が面しているため、アクセスは大変よい。
真夜中にパーキングに駐車し仮眠をとり、夜が明け目が慣れてきた時に
2枚目の写真の光景が見えてきた時
おどろおどろしいその姿に驚くのではないだろうか。

線路もパラストも枕木もそのまま残されている。
夕陽が差し込む隧道の壁に自分の影を映しながら
線路の上を歩いた。

資材が片隅に放置されていた。
僕はこういう写真がとても多いが
つかの間 という表現をよく使っている。

時代柄か鉄道の世界では本当にこう呼ぶのか
わからないが、暗闇の中に
スイッチを指し示す看板が現れた。

スイチと配電盤の箱
隧道の内壁には水分が染み出て鉄の素材は錆びてゆく

土砂が流出し
木材では頑張りきれなくなっている
隙間からはさらさらの雪が
少しだけ積もり
ちょっとした風情が。

現在はこの看板も全く意味を成さないほど
放置され立派な単線区間となっている。
この訪問者はもちろん従わない。

今でも黒白フィルムで写真を撮っているが
ネオパン1600なき今、昔のように撮りたいが
どうにもうまくいかない。

・・・過去は遠いもので
嫌でも進む時間に押しつぶされそうになる
こういうひと時がつかの間で
暗闇に飛び込んでいく

夏の間に活動した蜂たちももう死んだ

秋が深まる頃
明かり取りの区間からは綺麗な夕陽が見えたんだ

自分が表現しないカラーの世界では哀愁が見てとれた。
ここへと導いてくれた方は
このトンネルのことを実際そう呼んでいた。
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