香名館
2015/05/10 Sun. 12:21 | 廃墟 |

香名館(山楽荘、日中薬膳研究所)
香名館は、北海道夕張郡栗山町にあるドライブイン跡。「山○荘」等として紹介されていることもある。
以前は「山楽荘」とういホテルだったらしい。
日中薬膳研究所としても知られる。
(廃墟検索地図)
過去の話。
廃墟に対する特別な想いを馳せ、駆け巡っていた頃
この有名な建物にも立ち寄っていた。心霊目的の若者が多数訪問する物件ではあるが
僕たちの廃墟に対するアプローチは過去も昔も変わっていない。
想いは写真に現れる。

賛同してくれる仲間が現れ、行動を共にするようになる。
そしてこう撮りたいんだというのは意識の中で伝わる。
自分の師匠から無言で教わったように、
この日の弟子にも何か伝わっていたとすれば嬉しい話だと思う。
斜陽の頃、暗闇が支配するまでの短い時間
気分が高揚する。

屋根が落ち染まった陽光が落ち込むこの物件は時間によっては
色んな写真がとれるだろう。
しかしその夢も叶わず、何年も前にこの建物は失われた。
心の片隅に残っていたこの物件を今こうして書けるということは
素敵なことだと思う。

メモリとして残っていたのは十数枚。その中から8枚を使い
現役時代に訪れた人、心霊目的で青春を謳歌した人、
廃墟のノスタルジーを追い求めていた人、
いつの日か記憶が蘇り、ネットで検索して
この記事に辿り着いてくれたら嬉しい。

時代の文言が
おかしなことになっているのもまた趣で、その瞬間は
気づかないもの。

そっと納戸の扉を開けると
マスキングして塗料を吹きつけた看板が役目を終え、捨てられている。
廃墟の中で見つける
字 というものは時代を反映し興味深い。
残されている新聞などはその主たるもので
赤旗新聞だったり、広告欄などは今では引っかかってしまう表現であふれている。
そして日付を見ると生まれる前だったりして
その場所にずっと残されたまま、自分より長く時代を進み、
いつの日か、この少年の目にとまる事となる。

香名館といえばこの自販機。
この二度と実現しない一枚を撮ってくれてありがとう。
この少年は何を思って、何を撮っているのだろう?
その答えは押入れの奥底にあるネガが教えてくれるはず。

いつの時代も夕陽は心に残るものだ。
こうして
残せる日が来て、良かった。
2008.4.16
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